今回は、Mac環境でのclaspのインストール手順から、VS Codeを使ったGAS(Google Apps Script)コーディング、そして自動反映の設定まで、解説していきます。
前提条件
まず、claspをインストールする前に、以下の2つがインストールされているか確認しましょう。
- Homebrew: macOS用のパッケージマネージャー
- Node.js: JavaScript実行環境
もしインストールされていない場合は、以下の手順でインストールしてください。
Homebrewのインストール:
- ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
Node.jsのインストール:
- ターミナルで以下のコマンドを実行します。
brew install node
claspのインストールと設定
次に、claspをインストールし、Googleアカウントでログインします。
claspのインストール:
- ターミナルで以下のコマンドを実行します。
npm install -g @google/clasp
- インストール後、以下のような警告が表示されることがありますが、インストール自体は成功しているので安心してください。
npm warn deprecated read-pkg-up@11.0.0: Renamed to read-package-up changed 223 packages in 2s 82 packages are looking for funding run `npm fund` for details
これらの警告については、後ほど詳しく解説します。
claspのログイン:
- ターミナルで以下のコマンドを実行します。
clasp login
ブラウザが開き、Googleアカウントへのログインとclaspへの権限付与を求められるので、指示に従って操作してください。
GASプロジェクトの作成またはクローン
次に、GASプロジェクトを新規作成するか、既存のプロジェクトをクローンします。
新規プロジェクトの場合:
- VS Codeで新しいフォルダを作成し、ターミナルでそのフォルダに移動します。以下のコマンドを実行し、新しいGASプロジェクトを作成します。
clasp create --type <プロジェクトタイプ> --title "<プロジェクト名>"
<プロジェクトタイプ>
には、docs, sheets, slides, forms, standaloneなどを指定します。
<プロジェクト名>
には、プロジェクトのタイトルを指定します。
既存プロジェクトの場合:
- GASのスクリプトエディタでプロジェクトを開き、プロジェクトIDをコピーします。VS Codeでプロジェクトを保存するフォルダを作成し、ターミナルでそのフォルダに移動します。以下のコマンドを実行し、既存のGASプロジェクトをクローンします。
clasp clone <プロジェクト ID>
VS Codeでのコーディングと反映
次に、VS CodeでGASプロジェクトを開き、コーディングを行い、変更をGASプロジェクトに反映させます。
VS CodeでGASプロジェクトを開く:
VS Codeで、clasp create
またはclasp clone
で作成したフォルダを開きます。
コーディング:
VS Codeで.gs
ファイルを編集します。
GASプロジェクトへの反映:
- ターミナルで以下のコマンドを実行し、変更をGASプロジェクトにアップロードします。
clasp push
GASのスクリプトエディタでプロジェクトを開き、変更が反映されていることを確認します。
GASプロジェクトからローカル環境への反映:
- GASのスクリプトエディタでコードを変更した場合、以下のコマンドを実行し、変更をローカル環境にダウンロードします。
clasp pull
自動反映の設定
最後に、VS Codeで.gs
ファイルを編集して保存すると、自動的にclasp push
が実行されるように設定します。
chokidarのインストール:
- ターミナルで以下のコマンドを実行し、chokidar-cliをインストールします。
npm install -g chokidar-cli
VS Codeのタスク設定:
- VS Codeのメニューから「ターミナル」>「タスクの実行」>「タスクの構成」を選択します。
tasks.json
ファイルが開くので、以下の内容を記述します。
JSON{ "version": "2.0.0", "tasks": [ { "label": "clasp push", "type": "shell", "command": "clasp push", "group": { "kind": "build", "isDefault": true }, "problemMatcher": [] }, { "label": "watch", "type": "shell", "command": "chokidar \"./**/*.gs\" -c \"clasp push\"", "group": "build", "problemMatcher": [] } ] }
タスクの実行:
VS Codeのメニューから「ターミナル」>「タスクの実行」を選択し、「watch」タスクを実行します。
.gs
ファイルを編集して保存すると、自動的にclasp push
が実行されます。
claspインストール後の警告について
npm install -g @google/clasp
実行後に表示される警告は、以下の意味を持っています。
- npm warn deprecated read-pkg-up@11.0.0: Renamed to read-package-up:
read-pkg-up
というパッケージが非推奨となり、read-package-up
に名称変更されたことを示しています。- claspが依存しているパッケージが更新されていないために表示されていますが、claspの動作自体には影響ありません。
- この警告は、将来的にclaspのアップデートで解消される可能性があります。
- 82 packages are looking for funding run
npm fund
for details:- インストールされたパッケージのうち82個が、開発資金を必要としていることを示しています。
npm fund
コマンドを実行すると、資金提供の方法が表示されます。- 資金提供は任意であり、claspの動作には影響ありません。
まとめ
これらの手順で、Mac環境でもVS CodeでGASをコーディングし、変更を自動的に反映させることができます。ぜひ試してみてください!
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